リリカカプセルを服用中の方の声
リリカカプセルを服用して、以下のような体験をされた方がいます。
- 認知症になったかと思った・・・と思うくらいぼけた感じになってやめました
- めまいが凄くてびっくりした・・・
- 自分が神経痛になり服用したけど副作用がきつく使用をやめ、患者さんに処方するのも少なくした
- めちゃめちゃ痛いわけではないのに飲んでいたけど調べて怖くなり止めた。しかもちょっと値段が高いんですよね
- 仕事が運転なので、ふらふらしたりめまいがするので止めた
医師の方ですら服用を止めるくらい少し副作用が強く、今後、患者さんに処方する際は十分注意をするとおっしゃっていました。
私のイメージでは、少し重い神経痛の方に処方される事が多いお薬です。
リリカカプセルの副作用は?
ファイザーの公式サイトに、以下のようにあります。
主な副作用として、浮動性めまい、傾眠、浮腫、体重増加などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。・ふらつき、意識がぼんやりして睡眠に近い状態、意識がなくなる [めまい、傾眠、意識消失]
・呼吸困難、全身のむくみ、体動時の動悸 [心不全、肺水腫]
・筋肉痛、脱力感、赤褐色尿 [横紋筋融解症]
・尿量減少、手足や顔のむくみ、けんたい感 [腎不全]
・顔面・舌・口唇・のどなどの腫れ、じんましん、呼吸困難 [血管浮腫、ショック、アナフィラキシー]
・脱力感、けんたい感、冷汗 [低血糖]
・から咳、呼吸困難、発熱 [間質性肺炎]
・高熱、目の充血、赤い発疹 [皮膚粘膜眼症候群、多形紅斑]
・食欲不振・吐き気・嘔吐、全身けんたい感、黄疸、かゆみ [劇症肝炎、肝機能障害]
また、効能書きには、「本剤による治療は原因療法ではなく対症療法であることから、疼痛の原因となる疾患の診断及び治療を併せて行い、本剤を漫然と投与しないこと。」とあります。
更に、2014年には、副作用の改定を指示されるニュースが発表されました。
2014年9月18日
リリカに重大な副作用を追加医薬品医療機器総合機構が改訂情報医薬品医療機器総合機構は9月16日、厚生労働省が疼痛治療薬プレガバリン(商品名リリカ)の使用上の注意で、重篤な副作用に劇症肝炎と肝機能障害を追記するよう製造販売元のファイザーに指示したと発表した。同薬の適応は神経障害性疼痛と線維筋痛症に伴う疼痛だが、因果関係が否定できない死亡例が報告されたことから、追記では異常が認められた場合の適切な対応を呼び掛けている
該当商品名は「リリカカプセル」の25mgと75mg、150mgの3剤。
PMDAの発表では、直近3年度に発生した国内副作用報告のうち、同薬との因果関係が否定できない劇症肝炎による死亡が1件報告された。また肝機能障害関連障害は死亡したケースはなかったものの、10件中7件で同薬との因果関係が否定できなかった。
副作用だけではない、坐骨神経痛には効果がないリリカカプセル!?
医学雑誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスン」にリリカ(成分:プレガバリン)を急性と慢性の坐骨神経痛の効果について調べた論文が出ています。
論文:The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE
この研究では、急性と慢性の坐骨神経痛の患者さん209人を対象に無作為に二つのグループに分けてリリカまたは偽薬のどちらかを処方。
偽薬グループの薬には、全く有効成分は入っていないものを用意しリリカ服用グループの服用量としては、1日あたり150mgで開始し、症状に応じて1日600mgにまで増やします。
8週間の服用の結果、痛みに差はなかったそうです。さらに52週目までの経過観察においても痛みの改善に差はなし。さらに機能面などの他の点からも差が認められなかったようです。
坐骨神経痛の治療に関しては効果がなかったということになります。
論文に書かれているリリカカプセルの副作用
副作用等発現状況の概要では、「帯状疱疹後神経痛において安全性評価対象例1,680例中1,084例(64.5%)に副作用が認められた。糖尿病性末梢神経障害に伴う疼痛において、安全性評価対象例302例中199例(65.9%)に副作用が認められた」とあります。
他にも 、50を超える項目での副作用が知られています。場合によっては、効果がなかっただけではなく、副作用が出てしまうリスクもあります。
脊髄損傷後疼痛、脳卒中後疼痛及び多発性硬化症に伴う疼痛において安全性評価対象例215例中165例(76.7%)に副作用が認められた。線維筋痛症安全性評価対象例356例中295例(82.9%)に副作用が認められた。
重要な副作用については、
- めまい(20%以上)
- 傾眠(20%以上)
- 意識消失(0.3%未満)
- 心不全
- 肺水腫
- 横紋筋融解症
- 腎不全
- 血管浮腫
- 低血糖
- 間質性肺炎
- ショック
- アナフィラキシー
- 皮膚粘膜眼症候群
- 多形紅斑
- 劇症肝炎
- 肝機能障害
など。
ロキソニンも重大な副作用がみつかった!?
歴史の長いロキソニンにも重大な副作用がみつかったと、H28.3.24ニュースになりました。
小腸・大腸の閉塞、狭窄の可能性が追記されたそうです。
すぐにどうこうという問題ではないと出ていましたし、これまで長い間使用されていますから、慌てる必要はないかと思いますが、やはり、薬に頼らないに越したことはありません。
お薬には必ず副作用があります
抗生物質を飲まなければいけないような症状であれば当然仕方ないですが、整形外科的な分野の痛みである、腰痛・首痛・肩痛・神経痛・膝痛などは、薬で痛みの根源が治ることはないかもしれません。
レントゲンを診て、「この椎間板が減少しているから・・・」なんて説明を受ける事はよくあると思うのですが、それが原因だとすると鎮痛剤を服用しても治ることありません。
それどころか、薬の副作用で、別の箇所へ健康被害が出る可能性すらあります。
人間の体は治ろうとしている
「人間の体は治ろうとしている」
これは、私の尊敬する方の言葉です。人の体には自然治癒能力が必ず備わっています。ただ闇雲にお薬に頼ってはいけません。身体の悪い根源をみつけだし,身体の内側からの身体づくり、栄養バランスで免疫力を上げて治したいものです。
痛みの改善だけに薬や注射をするのは、本当にどうしようもなく痛い時だけでも良いかもしれませんね。